ブックタイトル日本結晶学会誌Vol56No6

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日本結晶学会誌Vol56No6

世界結晶年(IYCr2014)日本の取り組み写真2描法再現紅白梅図屏風と関連展示晶,理学部中之島時代のプリズム結晶第2章結晶学繁明期の大阪大学結晶学会設立時の資料,炭素の正四面体の4本の手のモデル,カイニン酸,フグ毒結晶(写真),理学電機の古いX線カメラ,手回しローター第3章結晶学の中心地としての大阪大学蛋白質の木製立体構造模型, 3D-CGでみる蛋白質立体構造,顕微鏡で見る蛋白質結晶, SPring-8(パネル),PDBjの蛋白質データベース終章結晶の未来非線形光学材料, X線自由電子レーザー(パネル),金属有機構造体結晶写真3古いX線カメラ類体験教室:のぞいてみよう結晶の世界《第1回》栗栖源嗣(阪大蛋白研)雪は天から送られた手紙である《第2回》豊田二郎(阪大博物館)日時:2014年11月22日(土)14:00~15:30,12月13日(土)14:00~15:30場所:待兼山修学館3階セミナー室の資料がたくさん残されていた.さまざまな化合物からの回折像を記録した古いガラス乾板や, IUCr京都大会開催に関する資料などを展示させていただいた.“結晶学研究の中心地としての大阪大学”のコーナーでは, 1966年に蛋白質研究所へ導入された自動4軸回折計1号機の写真や,日本で最初に構造解析されたタンパク質チトクロムcの木製模型,スーパーオキシドディスムターゼの分子模型,さらにチトクロム酸化酵素の3D-CGなどが展示されている.ケンブリッジ結晶構造データベースのアカデミックユーザーの窓口として,また蛋白質立体構造データベースのアジア・オセアニア地区の窓口として行っている蛋白質研究所の活動についても, PCを設置して展示している.最後に“結晶学研究の未来”として,超大型非線形材料結晶の実物展示(工学研究科森教授の協力による)や,最先端の放射光施設の展示パネル(理化学研究所の協力による)なども展示することができた.企画展:魅惑の美Crystal―最先端科学が拓く新しい結晶の魅力―日時:2014年10月25日~2015年1月16日場所:大阪大学総合学術博物館待兼山修学館主催:大阪大学総合学術博物館,大阪大学蛋白質研究所展示構成:序章芸術の中の結晶『描法再現紅白梅図屏風』,『雪華図説』,『続雪華図説』第1章結晶は美しい人工ダイヤモンド,人工水晶,人工サファイア,鉱物結日本結晶学会誌第56巻第6号(2014)シンポジウム:魅惑の美Crystal―最先端科学が拓く新しい結晶の魅力―日時:2014年12月20日(土)13:00~17:00場所:大阪大学シグマホール(基礎工学部国際棟)プログラム:世界結晶年―結晶学と大阪大学―栗栖源嗣(阪大蛋白研)国宝「紅白梅図屏風」の300年前の姿を解き明かす中井泉(東京理科大)光琳に倣う日本の美森山知己(画家)ガスからダイヤモンド単結晶を作る藤森直治(㈱イーディーピー)3.終わりに今回,世界結晶年に合わせた結晶に関する企画展をなんとか無事開催することができた.企画を詰める作業や,実際の設置運営などについては,経験豊富な大阪大学総合学術博物館専任の先生方のご尽力に負うところが大きい.最後に,試料や装置をご提供いただいた,株式会社リガク,日本電波工業株式会社,株式会社福田結晶技術研究所,株式会社イーディーピーの各社,ならびに工学研究科森勇介教授に感謝申し上げる.無理なお願いにもかかわらず,仁田先生にまつわる貴重な歴史的試料を探し出していただいた関西学院大学山口宏教授,高橋功教授,貴重な作品を快くお貸出しいただいた森山知己先生,シンポジウムでの講演をお引き受けいただいた中井泉先生,藤森直治先生にも改めて感謝申し上げたい.377