ブックタイトル日本結晶学会誌Vol56No5

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日本結晶学会誌Vol56No5

クリスタリット多重振動励起過程Multi-Phonon Process振動基底状態(ν=0)から振動励起状態(ν>2)への振動子の生成・消滅を伴う核共鳴励起過程.実験的には,弾性散乱成分と非弾性散乱成分の比から見積もることが可能で,測定温度を下げることでその影響を減らすことができる.1)瀬戸誠:放射光11, 219 (1998).(兵庫県立大学大学院生命理学研究科太田雄大)基準振動解析Normal Mode Analysisために考案された,分子振動構造の解析法.分子振動における核の変位を表す基準座標の計算方法として, Wilsonにより導入されたGF行列法などが知られている. G行列は分子の運動エネルギーに関する行列で, F行列は分子内ポテンシャルに関する行列で,分子内部座標を用いてGF行列の固有値を解くことで,基準座標および振動のエネルギー固有値が得られる.1)E. B. Wilson: Molecular Vibrations: The Theory of Infrared andRaman Vibrational Spectra, Courier Dover Publications (1950).2)J. Pesonen, et al.: J. Math. Chem. DOI 10.1007/s10910-012-9987-8.(兵庫県立大学大学院生命理学研究科太田雄大)Wilsonによって分子の振動-回転スペクトルの解析の日本結晶学会誌第56巻第5号(2014)343