ブックタイトル日本結晶学会誌Vol56No1

ページ
84/92

このページは 日本結晶学会誌Vol56No1 の電子ブックに掲載されている84ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

日本結晶学会誌Vol56No1

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

日本結晶学会誌Vol56No1

日本結晶学会編集委員会編集委員長栗栖源嗣副委員長尾関智二杉山和正寺内正己幹事五十嵐教之植草秀裕大胡惠樹後藤義人宮原郁子森茂生編集後記ついに世界結晶年(InternationalYear of Crystallography)を迎えた.近代結晶学の100周年をお祝いする年である.日本結晶学会誌では,記念の年にふさわしい構成とするべく,毎号特集を組んでお祝いムードを盛り上げる計画である. 100年前なので,日本結晶学会が設立される以前の話となるが,ラウエの回折実験直後に寺田寅彦先生が「X線と結晶」と題する論文をNature誌に報告されている.寺田先生の教え子にあたる日本結晶学会初代会長の西川正治先生が書かれた談話に,寺田先生にラウエ斑点をみせてもらった時の回想シーンが載っていた.ラウエが撮った回折写真は静止写真だったが,寺田先生は結晶を動かして蛍光版上に回折点が動く様子を視覚的に確認されている.『こうやって見ていると実に面白い.いろいろな結晶でそれぞれ特徴があり,また単結晶に限らずほかのものでも面白い模様が見えることもある』と説明されたそうである.この談話は, 1936年に発刊された寺田寅彦先生の追悼記事に記載されているそうなので,西川先生にとって,その時の実験がよほど印象深かったのであろう.研究現場の知的好奇心そして高揚感が若手を育てる歴史的事例といってもよいのではなかろうか.新しくX線が発見され,世界中で盛んにX線を使った実験が行われていた100年前の生き生きとした様子が感じられるエピソードである.あまり知られていないが,本誌には,「談話室」というコーナーがある.学会の話題,研究余話,滞在記,各種の提言などを載せる欄である.会員の皆さん,研究現場のホットなエピソードを歴史に残してみませんか?(栗栖源嗣)委員海野昌喜奥部真樹木村宏之木村正雄久保田佳基近藤次郎近藤英昌齋藤晃佐々木園杉本邦久玉田太郎藤間祥子中嶋義隆中塚晃彦中野博明橋爪大輔原田潤平田邦生舩橋靖博満身稔編集室鈴木衛若林千賀子複写される方へ本誌に掲載された著作物を複写したい方は,公益社団法人日本複写権センターと包括複写許諾契約を締結されている企業の従業員以外は,図書館も著作権者から複写権等の行使の委託を受けている次の団体から許諾を受けて下さい.著作物の転載・翻訳のような複写以外の許諾は,直接本会へご連絡下さい.〒107-0052東京都港区赤坂9-6-41乃木坂ビル学術著作権協会TEL: 03-3475-5618 FAX: 03-3475-5619 E-mail: naka-atsu@muj.biglobe.ne.jpアメリカ合衆国における複写については,次に連絡して下さい.Copyright Clearance Center, Inc.222 Rosewood Drive, Danvers, MA 01923 USAPhone: (978)750-8400 FAX: (978)750-4744日本結晶学会誌Vol.56, No.1平成26年2月28日発行昭和41年12月22日第4種郵便物認可編集人栗栖源嗣(大阪大学蛋白質研究所)発行人日本結晶学会〒162-0801東京都新宿区山吹町358-5アカデミーセンターTEL.(03)5389-6372 FAX.(03)3368-2822(編集室)〒113-0034東京都文京区湯島3-20-12第2ツナシマビル2FTEL.(03)3833-6488 FAX.(03)3833-6489制作・印刷日本印刷株式会社76