ブックタイトル日本結晶学会誌Vol56No1

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日本結晶学会誌Vol56No1

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概要

日本結晶学会誌Vol56No1

AsCA’13 Hong Kong参加記射データと構造ファイルを受け取り,講義を受けるという形式であり, Refmac, Molrep, Cootらの解説と電子密度や構造の評価を説明していた.特にこれから構造解析に取り組む学生さんにとって,いいレクチャーであると感じた.Judith A. K. Howard先生によるKeynote Lectureでは,彼女がDorothy Hodgkin先生の研究チームだった経緯もあり, Hodgkinの1964年ノーベル化学賞受賞につながったVB12やインシュリンについての説明があった.また,1962年ノーベル化学賞を受賞したJohn Kendrew先生など,多くの構造生物学者が紹介された. 1920年代のワイセンベルグカメラの写真や,回折強度のスケッチも紹介され, X線結晶学の歴史に触れることができ,彼女のウィットに富んだ会話も聞いていて楽しかった.今回AsCA’13に参加して,多くの結晶学的研究や最新のトピックに刺激を受けた.また普段は話すことのない先生方,研究員の方や学生さん,企業の方やビームラインSe-Won Suh AsCA会長によるプレゼン担当者の皆さんと交流ができ,有意義で,また感謝の気持ちでいっぱいであった.末筆ながら,このような素晴らしい学会の開催にご尽力くださった,関係者の皆様に感謝申し上げます.日本結晶学会誌第56巻第1号(2014)69